埼玉画廊 つれづれ
埼玉画廊スタッフが、美術作品や日々のできごとをつづります
追悼 塗師祥一郎先生

先週21日に、塗師祥一郎先生が84歳でご逝去されました。
画廊駆け出しの頃から10年以上、本当にお世話になりました。
個展にお客様がいらっしゃると、どんな方でも必ず立ってご挨拶し、
お客様が帰られるまでずっとご自分も立ってらっしゃる。
一緒に美術館に行った際は、打ち合わせに使う部屋を開けてくれたボランティアの方にも、
本当に丁寧に御礼を仰られていました。
本当に立派な方というのはこういう方を言うのだと、教えて頂きました。
フランスにも一緒に行かせて頂きました。
先生が気に入った場所があって、「ちょっと車を止めて」と仰られてスケッチされていると、
たまたま雪が降って来て、
「フランスでも雪景色が追いかけてきますね」と、同行されていた奥様と一緒に笑いました。
ご病気が分かった時も「まだまだやらなきゃいけないことがある」と、
強い意志をお持ちで、90歳の個展、100歳の個展もお約束させて頂いたのに、
本当に残念です。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
今月のラジオ(FM川口)は、塗師祥一郎先生を改めてご紹介させて頂きます。
毎週土日 朝8:50頃から です。
よろしくお願い致します。
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9/18(日)福井欧夏展 ギャラリートーク!
現在、埼玉画廊で好評開催中の「福井 欧夏 展」
初日18日(日)の午後1時より、福井先生と弊社代表岡村によるギャラリートークが行われました。
画廊内には、50席の椅子をご用意しましたが、それでは足りなくなり、
立ち見のお客様も含め、約65名のお客様にお出で頂きました!流石です。。。
((テレビ(JCOM、テレビ埼玉)の取材も2社入り、始まるまではどこか緊張感も;;))

ギャラリートークでは、埼玉画廊と福井先生の出逢いのお話から始まり、
今年の白日会展出品作「いつか見た空へ」(P100)の制作裏話を中心に進みました。
制作段階の画像を用いてご説明して頂き、現場主義にこだわる理由について、
「力を付けたい」と何度も何度も繰り返すように力強く仰っていたのが印象的でした。
デッサン力や対応力、構成力を高めたいという気持ちを持ち続け、
日本でも数少ない”現場主義”作家である福井先生の
向上心と追求し続ける姿勢を貫く実感と決意の籠った、重みのあるお言葉でした。

質問タイムでは、当日のご参加は叶わなかった白日会の某T先生から、
丁度、グンバツ※1のタイミングで画廊へメールが届き、(ミラクルでした!)
「絵を描く際、ポエジーを優先しているように思えるのですが、意識しますか?」という質問を頂きました。
そのご質問に対しては、制作に際して、詩的なものや音楽などとても大切にし、
映画のサントラなどその時々に合ったものを聞き込んでいらっしゃること、
絵を観る人に違和感を与えないように、その世界にまず、自分が没頭し、
世界観を完全につくり上げている、とのお答えを頂きました。
過去に描かれた、ドレスが円状に広がる作品では、下に敷いた布など、波紋に見えるまで何度も形を整え、
思い描く形に見えるようになったら描き出す、という妥協のない制作のご様子も窺えました。
その他、様々な普段なかなか聞けないようなお話もあり、約1時間にわたるギャラリートークは、
お聞き頂いた皆様それぞれに響く箇所が異なるような、濃密な時間になったと思います♪
福井先生、初(には思えないほど素晴らしい)ギャラリートークお疲れ様でした(^^)
ご参加頂いた皆様も本当にありがとうございました。
展覧会は、明日、祝日22日も絶賛開催しております。
皆様のご高覧、心よりお待ちしております。
(石川)
※1…グンバツ=福井先生がよく遣われるお言葉。
主にお褒めの際に用いられるので、拝借しました(笑)
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福井欧夏 solo exhibition
2016年9月18日(日)~25日(日)
10:00~18:00(最終日は17:00まで)
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現代に蘇る”ラファエル前派” 福井欧夏

福井欧夏「いつか見た空へ」 P100号 油彩、キャンバス 2016年 白日会展出品
こんにちは。
今月のラジオは、「福井欧夏さん」を特集します。
毎土日 朝8:50頃から FMコミュニティ川口(fm856)です。
川口市外の方は、インターネットラジオでお聞きくださいね♫
今回のラジオに登場するのはこの作品です。
うっとりしてしまいますねぇ。。。
この作品を含め、福井欧夏さんの個展が埼玉画廊にて、
9月18日(日)〜25日(日)に開催されます。
展覧会初日 18日(日)は13:00〜 ギャラリートークも行われます。
ぜひぜひご高覧下さい。
私はこの機会に、福井先生のブログを全て読ませて頂きましたが、
柔らかい作品とは真逆?と言いますか、ご本人は、熱血漢で、とても格好良い方です。
お嬢様が生まれたばかりの時は、夜奥様を休ませる為に
夜泣きする赤ちゃんを抱っこしながら制作されてる写真も掲載されており・・・
とても微笑ましかったです。
ちなみに、福井先生のテーマソングは、スキマスイッチの「全力少年」だそうで、
私もダウンロードして最近ずっと聴いています♫
作家ご本人のお話を聞くと、また作品がまた違う風に見えて来たりして、楽しめると思います。
ぜひ、ギャラリートークにもお出かけください。
プロフィール
Author:saitamagallery
埼玉県川口市に店舗を構える美術画廊です。
埼玉ゆかりの作家を中心に、近現代の洋画、日本画、彫刻を幅広く扱っています。
査定、買取も行っております。
このブログを通して、美術をより身近に感じて頂けたらと思います。
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